分析機器は通常複数の CPU を搭載したサブシステムにより構成される。たとえば HPLC はオートサンプラ、ポンプ、検出器などはそれぞれ独立して CPU 制御され独自に作動可能である。それらを一台のデータシステムソフトウエアがタイミングの同期を行うことによってサンプルログインからデータ収集、データプロセスおよびレポーティングが自動処理される。また質量分析装置では、マイクロ秒からナノ秒のオーダーで複数の電源のスイッチを正確に制御しなければならない。本稿では、ルネサス社製 M16C SoC を用いた質量分析装置用電源制御モジュールの試作ファームウエアの設計について述べる。